【経歴】
職人の祖父と共に育つ。両親はまだ赤子だったアイシャを祖父に預け、旅の途上で死亡した。
祖父は有能な鍛冶職人だったが、名を売ろうとはしなかった。
職人であると同時に拳術家でもあり、職人としての仕事に専念するつもりは無かったからである
(逆に、武術の腕だけで食っていく気も無かった)。
自分と孫が暮らしていけるだけの収入があれば彼は満足だった。弟子もほとんどとらなかったようである。
多少偏屈ではあるが、両親を知らないアイシャにとってはただ一人の大切な家族であった。
環境のせいか彼女自身の興味は鍛冶と拳術に集中し、
祖父も「蛙の子は蛙」とばかりに持てる知識と技を彼女に注ぎ込んでいった。
そして今、彼女は一流の職人・拳術家となるべく諸国を回っている。
【外見】
動きやすいように短く切った黒髪。真ん中で分かれた後、バサバサと外向きに散っている。
褐色の肌に黒瞳に、冒険者としても比較的がっしりした肉付き。が胸はそう大きいわけでもない(Bカップ)
体躯は身長183cm・体重80kgに達し、大抵の戦士相手なら腕力だけでの殴り合いも展開できる。
とはいえ、普段はぴっちりした服を着ているわけではなく(あまりゆったりした服は好まないが)、
露出も少ないためそれ程目立たない。
俯くと口まで隠れるボタン留めのコート(腰まで)を着用。
動きにくいので普段はスカートの類は穿かない。まれににおめかしで着るのは嫌いではなかったりする。
手には拳骨部分に鋲を打ったレザーグローブ(指先まで覆う)。
また、縁の細い丸眼鏡をかけている。
【性格】
明るく陽気。
後先をしっかり考えるタイプではあるが、それ以上に激情家。結果として自ら予定を台無しにしてしまう事もある。
また姐御肌的な部分が目立つが、根は比較的単純で人の気持ちを読むのもやや苦手。
そのため、多少会話の上手い人にはあっさり言いくるめられたり手玉に取られたりもする。
男性的な言動・行動を取ることが多いが、けして女性である事を嫌がっているわけではない。
女性である強みを利用することもやってのける。
むしろ少女趣味な部分もあるのだが、そういう一面を見せる事は極希。
隠していると言うより、潜在的に抱いているもののようだ。
【口調】
一人称は「あたし」 育った環境のせいかべらんめえ口調が板に付いているようで、また本人も直す気が無い。
多少下品な事でもさらりと言ってのけたりする。
【食事関係】
好物はポタージュやスープ、シチュー。ご飯を入れて雑炊にするのも好き。でも猫舌。
歯は虫歯一本なく、噛む力も強い。ある程度の大きさの魚は頭から尻尾まで骨ごと食べられる。
酒は強からず弱からず。味にはこだわらず、質より量をもって良しとする。酔ってもあまり性格は変わらないようだ。
【趣味】
柔軟体操。その柔軟性は雑技団でやっていけるのではと思えるほど。
【癖】
考え事をする時は片目を閉じる癖がある。また、ウインクをする事も多い。
【鍛冶に対する姿勢】
武器を作る相手に関しては、自分を殺そうとしている相手でもない限りはこだわらない。
人斬りだろうがディアスだろうがお構いなし。
「武器はあくまで道具。それ以上の愛着は要らない」とは彼女の言。
【好きな言葉】
「苔の一念岩をも通す」
岩をも通す、という響きがお気に入り。
【嫌いな言葉】
「デカ女」
彼女にこの言葉を吐いた者は、例外無く「で?」の一言とにこやかな表情の元に股間への一撃を受けている。
不幸にも潰れた人も居るとか居ないとか。
【交友】
音月 琴葉(1239)………………PM。アイシャ曰く「妹のよう」との事で、
常の彼女からは考えられない程甘々な接し方をしている。
イーグル=ラズウォーク(287)… PM。ツッコミとして頻繁にヘッドロックをかけている。
いわゆる愛情表現、信頼の証…らしい。
カイル=セルフィード(9916)……PM。自分がツッコミを入れる必要の余り無い存在として、
また戦士として大きな信頼を寄せている。
アドゥマラ=レスティーニ(353)…イーグルの義姉。同じ職人として対抗意識を燃やしているが、
胸の大きさはボロ負けなのが悔しい。
この他に、最近はちょっと気になる人がいるらしい?
【技能】
祖父から教えられた武術と鍛冶の技術にはそれなりに自信を持っており、またそれは彼女の拠り所でもある。
また料理、洗濯、裁縫といった家庭的な事も一通りこなすことができる。これは、祖父との生活の中で身に付けたもの。
ただ、そうは言っても人に自慢できる程ではなくあくまで「こなせる」程度。
またこの時の生活からか、経済観念はややケチなくらい堅実。
【戦闘スタイル】
心意六合拳を母体とした、接近戦型の拳術が基本戦法。とはいえ、身長ゆえにリーチは長大。
鍛冶と鍛錬によって作り上げた筋力が拳術で最大限に運用され、爆発的な攻撃力を誇る。
間合の調節のため、指弾と剣の技術も修得している。
通常腰に下げているのは、長さ1.15mほどのバスタードソード。
両手・片手併用剣としてはかなり小さい部類に入り、機動性を何より重視している事が伺える。
手数はけして多くなく動作も小さいが、一撃の威力は大きい。特に頭突きや体当たりの威力は絶大。
また闘気や黒・精霊魔法の心得は無いが、祖父に教えられ白魔法だけは修得。
魔力こそ本職の僧侶に劣るものの、このため精神を高める武防具の製作に高い能力を発揮できるようになった。
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